2014年6月11日水曜日

教育

今回はケニアの教育について書きます。
ケニアでは、Primary Education(8年間)Secondary Education(4年間)→大学という教育システムが敷かれています。今回、焦点を当てるのはPrimary Educationについてです。

このPrimary Educationでは学費が無料。それだけ聞くと、ケニアでも最低限の教育は確保されているように聞こえますが、そうではありません。実際にお金を払うことができずに、畑で働いていたり、家で手持無沙汰にしていたりする子供たちを多く見かけます。

では何に対してお金を払わなければならないのか。一つは「制服」です。制服は一人分でおよそ1000円。決して高すぎる価格ではないですが、11ドル以下で暮らしている人々、または日本ではあまり見かけないような5人、6人、7人と子供を抱えている大家族にとっては、障害となることがあります。また、学習に必要なペン、教材費なども負担しなければなりません。

そして、もうひとつ問題なのが「tuition」という補講システムです。学校によってこの「tuition」の詳細は異なるらしいのですが、多くの子供たちが半ば強制的にこの「tuition」に参加することを強いられています。名目上は希望者のみとなっているのですが、実際はほぼ強制となっているのです。しかも、この「tuition」にはお金を払わないといけないのです。なんだそれ。

何で?と聞いても、「知らないよ。ケニアは汚職にまみれているからね。」という納得いかない答えしか得られません。この「tuition」はPrimary Education4年生から始まる場合が多いようで、多くの家族が、子供が4年生になると費用が足りなくなる。という課題を抱えています。

学校に行っていなくても逞しく元気に生きている人々を見て、教育ってそんなに無理してまで確保する必要あるのかなと思ったこともありましたが、やっぱり学校って大事だとも思います。少なくとも自分が学校に行っていなかったら、色々な人に出会えなかったし、日々の生活への意欲を失ってしまいそうで。みんな大学に行った方がいいとは思いませんが、Primary Educationという初等教育も受けられない人がいるのは何とも言えないです。せめて選択肢はあるべきですね。

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