2014年9月13日土曜日

スタツア➅

陸路でルワンダ→ウガンダ→ケニアと戻ってきました。特にルワンダ⇔ウガンダの道はなかなかの悪路でかなり上下に揺さぶられて寝ることもできず…。その上帰路においては近くに座っていた少年が完全にバス酔いして、ぴょろっと戻してしまったのです。自分の隣に座っていたビジネスマンはその瞬間顔を覆ってOh my god。しかしその少年を誰も責めたりはしません。むしろ「勝負はここからだ。頑張ろうぜ。」という謎の一体感がバス内を包みました。ありがとう悪路。

ということで前述の通りルワンダに行ってきました。虐殺記念館に行くためです。詳しくは各々に調べていただくとして、ルワンダは1994年にツチ・フツ族間の無差別な虐殺が起きたことで知られています。50年前、100年前の話ではなく、たったの20年前です。言葉を失うという表現はありふれていますが、本当に言葉を失いました。特に胸に刺さったのが虐殺された子供たちの写真やプロフィールが展示されているコーナーで、彼らが好きだった食べ物、趣味、性格、殺害方法、殺害前の最後の一言(Mum,where can I run to?など)が生々しく描かれていて、とても胸が痛かったです。20年前に実際にこういう事態が起きていたという事実が、あまりに非日常的で悲しいですがぜひ皆に行ってもらいたいと思いました。

ルワンダでは街中のあらゆるところにゴミ箱が設置されていてゴミ箱も落ちていない、人々もとても温厚でしつこくない、なんというか整然としていて僕の知っているアフリカではありませんでした。大虐殺から奇跡の復興を遂げたといわれているルワンダですが、人々の心の傷はいまだに癒えていないはず。彼らが醸し出す温かさというか素朴さみたいなものの裏には計り知れない悲しみがあるようにも思います。

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